和歌山市議会 > 2014-06-16 >
06月16日-03号

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  1. 和歌山市議会 2014-06-16
    06月16日-03号


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    平成26年  6月 定例会                平成26年          和歌山市議会6月定例会会議録 第3号            平成26年6月16日(月曜日)     -----------------------------議事日程第3号平成26年6月16日(月)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問     -----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問西風章世君、南畑幸代君、姫田高宏君)     -----------------------------出席議員(36名)  1番  姫田高宏君  2番  松坂美知子君  3番  永野裕久君  4番  西風章世君  5番  園内浩樹君  6番  中塚 隆君  7番  浦平美博君  8番  小川孝夫君  9番  上田康二君 10番  島 幸一君 11番  丹羽直子君 12番  吉本昌純君 13番  井上直樹君 14番  芝本和己君 15番  渡辺忠広君 16番  山本忠相君 17番  薮 浩昭君 18番  奥山昭博君 19番  中尾友紀君 20番  戸田正人君 21番  松井紀博君 22番  野嶋広子君 23番  中村協二君 24番  古川祐典君 25番  尾崎方哉君 26番  山本宏一君 27番  南畑幸代君 28番  森下佐知子君 29番  岩井弘次君 30番  松本哲郎君 31番  寒川 篤君 32番  北野 均君 34番  山田好雄君 35番  宇治田清治君 37番  佐伯誠章君 38番  和田秀教君   ---------------説明のため出席した者の職氏名 市長         大橋建一君 副市長        松見 弘君 副市長        河瀬芳邦君 理事         森井 均君 総務公室長      坂本安廣君 危機管理局長     山田 丘君 財政局長       小林亮介君 市民環境局長     山本彰徳君 健康局長       辻 正義君 福祉局長       南 秀紀君 まちづくり局長    豊田勝彦君 建設局長       山崎隆弘君 会計管理者      前北幸夫君 教育委員会委員長   中村 裕君 教育長        原 一起君 教育局長       阿形博司君 消防局長       林 正義君 公営企業管理者    藤原庸記君 水道局長       富松 淳君 選挙管理委員会委員長 射場道雄君 代表監査委員     伊藤隆通君 人事委員会委員    森本穗積君   ---------------出席事務局職員 事務局長       尾崎順一 事務局副局長     中野光進 議事調査課長     佐伯正季 議事調査課副課長   中西 太 議事班長       池澤昌俊 調査班長       和田孝司 企画員        藤井一成 企画員        村井敏晃 事務主査       竹下裕威 事務主査       佐川恭士 事務主査       國定正幹 事務副主査      北野統紀   ---------------          午前10時00分開議 ○議長(寒川篤君) ただいまから本日の会議を開きます。   --------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(寒川篤君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において  北野 均君  宇治田清治君  岩井弘次君 以上3人の諸君を指名します。   --------------- △日程第2 一般質問 ○議長(寒川篤君) 次に、日程第2、一般質問を行います。順次質問を許します。 西風章世君。--4番。 〔4番西風章世君登壇〕(拍手) ◆4番(西風章世君) 皆さん、おはようございます。 議長のお許しを得ましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。 まずは子育て支援についてです。 和歌山市で結婚して住みたいな、和歌山市で子育てしたいな、これからの夢ある若い方たちにそう言ってもらえるような和歌山市を築くため、特に、仕事を持ち子育てをされている方のための質問をさせていただきます。 本市における子育て支援においては、一昨年、NPO法人次世代育成支援行動計画進捗ランキングで1位に輝き、昨年は次世代育成環境改善賞を受賞されたと伺っております。「そだつ そだてる あなたへ つれもて子育て応援ブック」も、子育てに役立つ内容が満載で高評価です。他市からの視察も多いと聞き及んでいます。こども未来部という名にふさわしく、子供たちの未来を見据えて、心熱き支援を望むところです。 さて、現在の若い夫婦のライフスタイルが大きく変化する中で、子育て支援のあり方も現場の要請に対応できる施策へと見直さなければならない時代に来ていると思います。結婚と出産に関する全国調査によると、独身男女の約9割が結婚をする意思を持ち、また2人以上の子供を持ちたいと希望しています。 しかし、現実にはその希望がなかなかかなわない状況です。理由としては、非正規雇用の拡大などにより若い世代の経済基盤が弱くなっていることもあるでしょう。また、子供を安心して産み育てる社会環境が整っていないのも大きな理由の一つであると考えます。 先日も新聞に、政府が6月下旬に閣議決定する経済財政運営の基本方針(骨太方針)の中に、デフレ脱却と経済再生の次に乗り越えなければならないハードルとして人口減問題の克服を位置づけた。50年後も1億人の人口を保つため、抜本的な少子化対策を進め、人口減と低成長の悪循環を断ち切る必要があると強調。女性が育児をしやすい環境を整えるため、社会保障や税制などあらゆる分野で制度を見直す。具体的には、国の予算を出産や教育にこれまでよりも重点的に配分し、特に第3子以降の子供を産み育てやすくする。また、保育士の資格を持ちながら現在は職場を離れている人の復帰を促すことで、待機児童を減らすことも検討するとの内容で載っていました。国の動向に期待をしたいものです。 また、東京大学公共政策大学院客員教授増田寛也氏は、人口減少が加速する要因は大きく2つあるとし、第1は、20から30歳代の若年女性が減ること。この年代が産む子供が全体の9割以上を占める。1人の女性が生涯に産む子供の数、合計特殊出生率が注目され、今なお低水準にあるものの、2005年に1.26であった数値が2012年には1.41まで上昇している。にもかかわらず、生まれてくる子供の数は減少傾向にある。これは第2次ベビーブーム世代が40歳代を迎えて若年女性が減ってきているからで、出生率が上がっても子供の数が減るという現象が起きている。 2つ目の要因は、都市圏、特に東京への入り口の一極集中にあると。地方から都市へ人口流出が続くと、少子化と相まって、若年女性が2040年までに半分以上減少する市区町村が896となり、全体の49.8%に上がると推計されると。若年女性が半分以下に減ると、出生率を上げるために幾ら努力しても、人口の回復は難しいと言われています。 増田氏は、急激な人口減少をストップするための戦略の一つとして、若者が結婚して子供を産み育てやすい環境をつくるための政策に集中する必要がある。雇用、生活の安定、結婚、妊娠、出産支援、働き方の改革、企業別出生率の公表、女性だけではなく男性の問題として男性の育児参画、定時退社促進等、子供を産み育てたい人の希望を阻害する要因の除去に取り組むことだと言われています。 若年層の人口減少が進む本市といたしましても、来年から施行される子ども・子育て支援制度のもと、心して子供を産み育てやすい環境づくりに集中していくべきだと考えます。 本市におきまして、昨年より数回の子ども・子育て会議を行い、また、子ども・子育て支援事業に関するニーズ調査ワークショップを行い、ワークショップでは、新制度の概要や和歌山市の現状の説明を初め、子育て中のママさん、保育士を目指している学生さん、小児科の先生方が参加し、それぞれのテーマで4回にわたり行われており、私も見学をさせていただきましたが、大変熱の帯びたもので、画期的な御意見も出ておりました。 和歌山市の人口減少を食いとどめるため、安心して子育てできる和歌山市構築のため、子ども・子育て会議での御意見も含め、市民の方からいただいた貴重な御意見をしっかりと今後の支援計画の策定の際には反映させていくことを望むところです。 平成26年2月現在、本市で初めて78名の待機児童が出てしまったと聞き及んでいます。私の知人にも、1年間の育休が終わって仕事復帰しようにも、定員オーバーで保育所に預けられなくて困っている、兄弟姉妹と同じ保育所に入れなくて困っているとの声が寄せられています。 また、本市が実施したニーズ調査の中に、仕事もするが、なるべく子育てを優先したいと答えられた方が最も多く、47.9%、子育ても仕事も両立したいと答えられた方も30%おられます。合わせて約8割の方が仕事をすることを望まれています。この中には、経済的に働かざるを得ない方もいらっしゃるでしょう。また、キャリアで会社から必要とされている方もいらっしゃるでしょう。 女性の社会進出が叫ばれている昨今、一人一人の子供の健やかな成長を支援するため、子供や保護者の置かれている環境に応じ、保護者のニーズ等に基づいて、幼稚園、保育所、認定こども園などの多様な施設、事業所からそれぞれの特性を生かした良質かつ適切な教育・保育、子育て支援を総合的に提供することを目的とする子ども・子育て支援新制度は重要な施策であると考えますし、待機児童を含め、本市の実情に合った活用が必要だと思います。 そこでお尋ねいたします。 1、現在、本市におきまして認定こども園への移行を希望されている園はどれくらいありますか。 2、今、ほとんどの私立幼稚園私学助成の対象として預かり保育が実施され、私立幼稚園パートタイムなどで就労している保護者の子供の受け入れ先として重要な役割を果たしています。新制度においては、現在、私立幼稚園で実施されている預かり保育についても、市町村が幼稚園に委託することで一時預かり事業として実施することができます。新制度への移行により、私立幼稚園の預かり保育の利用ができず保護者の混乱を招くことがないよう、現在、預かり保育を実施している私立幼稚園が一時預かり事業の実施ができなくならないようにすべきだと考えますが、いかがですか。 3、新制度への取り組み等について、住民や保護者等への周知、説明はどのように行っていく予定でしょうか。とりわけ、新制度に移行する幼稚園を利用する保護者等には、新たに施設型給付を受けるに当たり、市から認定を受ける等の手続が必要となります。そのような周知や説明は今後どのように行っていくお考えでしょうか。 次に、南海和歌山ビル内の高島屋撤退について質問させていただきます。 この件に関しましては、諸先輩方が何度も質問されているところではありますが、私のもとにも地元住民のたくさんの方からの悲痛な叫びにも似た声が届いておりますので、私は主婦の立場で、買い物弱者のため、その声を届けさせていただきたいと思います。御了承ください。 現在の南海和歌山ビルは3代目の駅舎となるようで、昭和48年5月に竣工、南海電鉄--南海電気鉄道株式会社では初めて自動改札機が設置され、同ビル竣工の前年12月に使用が開始されました。南海和歌山ビルには高島屋を初め銀行、飲食店街などを備えて、和歌山市の西の玄関口として地域の発展に貢献してきました。 しかし、本年8月末日をもって高島屋和歌山店は撤退することになっています。地元住民の方から存続の声が多く寄せられています。買い物をするところがなくなることが非常に懸念するところです。市駅周辺にあったヒダカヤ市駅店、ゴトウ本店市駅前店が2010年に両店とも閉店になり、地元住民の方にとっての買い物の頼みの綱は、この高島屋の食料品売り場だったのです。 私の夫の母は杉ノ馬場に住んでいます。まだ元気に買い物に行っていたころの母は、ヒダカヤとゴトウ本店が閉店してしまったとき、かなり嘆いていたのを思い出します。そのとき、高島屋があることがどれだけ助かったことか。高島屋には置いていないものはシティワカヤマ内にある松源元寺店まで買いに行っていたようで、あるとき私が車で走行中、宇治郵便局の前の植木のところで座り込んでいる母の姿を発見。聞いてみると、バスは1時間に1本しかなく、バスを待っている時間がもったいなく歩いてきたものの、自宅まで一気に歩けず休憩していたとのこと。このたびは、地元住民の方の訴えを聞きながら、あのときの母の姿を思い出し、高島屋が撤退すれば、この状態が日常茶飯事になるのだと改めて認識した次第です。 城北連合会の65歳以上の方は全体の30%、高齢化はどんどん進みます。お元気な方ももちろんいらっしゃいますが、遠くに買い物に行くには大変な方もいます。何とか食料品売り場だけは残してほしい、もしくは新たに開設してほしいとの声が寄せられています。 8月まであと2カ月半、早急に手を打たなければいけない時期に来ていると思われますが、市として情報収集を初めどのような手を打たれているのか、現在の状況についてお答えください。 以上で第1問といたします。(拍手) ○議長(寒川篤君) 南福祉局長。 〔福祉局長南 秀紀君登壇〕 ◎福祉局長(南秀紀君) 4番西風議員一般質問にお答えします。 子育て支援について、子ども・子育て支援新制度について3点の御質問です。 まず、現在、本市において認定こども園への移行を希望している園の数についての御質問です。 子ども・子育て支援新制度の施行に伴う認定こども園への移行に関する調査が全国一斉に今月実施される予定でありますが、本市が平成25年3月に独自に実施した調査によりますと、移行希望及び検討中の園は、私立幼稚園では19園中9園、私立保育園では34園中12園となっております。 次に、現在、預かり保育を実施している私立幼稚園が一時預かり事業を実施できなくならないようにするべきだと考えるがどうかとの御質問です。 私立幼稚園が本市からの施設型給付を受けずに現状のまま県からの私学助成を受けて運営を行う場合には、引き続き現在と同様に私学助成により預かり保育を実施することができます。また、新制度において施設型給付に移行した私立幼稚園が一時預かり事業を実施する場合は、本市からの委託を受ける必要があります。 本市といたしましては、一時預かり事業は家庭において一時的に保育を受けることが困難な乳幼児にとって重要な役割を担っていると考えておりますので、施設型給付私立幼稚園に対しては積極的に一時預かり事業を委託していきたいと考えています。 最後に、新制度への取り組み等について住民や保護者への周知、説明はどのように行っていく予定か。とりわけ、新制度に移行する幼稚園を利用する保護者等に対する周知や説明をどのように行うのかとの御質問です。 新制度への取り組み等についての住民や保護者等への周知及び説明については、現在、策定作業を進めている本市の子ども・子育て支援に関する事業計画の素案ができ上がった時点でパブリックコメントを実施するとともに、住民の皆様や保護者等の皆様に対しての説明会の実施を検討しているところです。 また、新制度に移行する幼稚園については、それぞれの園において保護者等に周知及び説明を行っていただくことになりますが、市としても、そうした園の説明会に職員を派遣するなどの支援策を検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 豊田まちづくり局長。 〔まちづくり局長豊田勝彦君登壇〕 ◎まちづくり局長豊田勝彦君) 4番西風議員一般質問にお答えします。 南海和歌山市駅ビル内の高島屋撤退について、8月まであと2カ月半、早急に手を打たなければいけない時期に来ていると思われるが、市として情報収集を初めどのような手を打っているのかとの御質問です。 現在、和歌山市駅には、南海電鉄と契約している高島屋の食料品売り場がありますが、高島屋はことし8月に撤退することが決まっており、市駅を利用されている方々を初め周辺住民の買い物等に不便が生じる可能性があると認識しています。 現在、南海電鉄とは情報収集を含め協議をしておりまして、高島屋閉店後については、和歌山市駅を御利用されるお客様及び和歌山市駅周辺にお住まいの皆様の生活利便性の確保を念頭に鋭意検討中ですとの回答をいただいています。 今後とも利用者の不便が生ずることのないよう、継続的な店舗展開等について南海電鉄に粘り強く要望してまいります。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 4番。 〔4番西風章世君登壇〕(拍手) ◆4番(西風章世君) それぞれ御答弁ありがとうございます。 まず、子育て支援についてです。 一時預かり事業については、施設型給付私学助成のどちらを選択しても預かり保育が途絶えてしまわないよう、一時預かり事業を委託していくことを要望いたします。 認定こども園への移行を希望されているのは、幼稚園で9園、保育所で12園、合計21園ということで、平成25年3月の調査時においての本市の私立幼稚園、保育所合わせて53園ですから、約4割の園が検討中も含め認定こども園に移行の希望であるとのことです。 しかし、子ども・子育て会議の中では、私立幼稚園経営者たちは今、大変悩んでいます。私立幼稚園は、行き先を間違えれば、例えば、法人格がなくなったり、応諾義務がないため子供が確保できなくなる可能性もあり得るとの御意見が出ていました。また、私が直接お話を聞いた私立幼稚園の関係者は、今まで独自のアイデアで保護者のニーズにのっとって行ってきたスタイルが、行政主導になってやりたいことができなくなるのではと懸念されていました。私立幼稚園の経営者の方たちは本当に厳しい選択を迫られているようです。 私立幼稚園は、これまで設置認可や私学助成を通じて県とかかわりが深かったのですが、新制度のもとでは、実施主体である市との関係構築を行う必要があります。地域の子供の利用状況や各幼稚園経営者の今後の動向の把握等、新制度を円滑に施行するためには、私立幼稚園からの照会を受け付ける窓口を設置し、円滑な意思疎通を図る体制を整える必要があると思いますが、いかがですか。 また、子ども・子育て会議の中で公立施設の子供のお迎えの時間が早い。また、土曜日も預かってくれずに苦労しました。公立施設は共働きや働く保護者のニーズに全く沿っていませんとの御意見や、共働き家庭もあれば専業主婦の家庭もあります。働き方もパートタイムの方が多いです。そんな中で、全てが幼保連携型認定こども園ばかりでもいけないのではないかと思うのです。短時間の幼児教育を求める人、長時間保育とともに幼児教育を求める人など、いろいろなニーズに合わせた施設を用意する必要がありますとの御意見もありました。また、幼稚園が幼保連携型認定こども園になった場合に、広域性という部分は残すのでしょうか。幼保連携型認定こども園になったからといって急に受け入れられなくなっては困るとの御意見がありました。 待機児童を初め人口推計から保育ニーズのピークとなると予想されている平成29年に向け、また、会議の中で公立施設について、小学校が横のつながりとして構成されている教育6ブロックに幼稚園、保育所を組み入れるように考えているとの内容も含め、これから策定される支援事業計画にどのように反映させていくのか、南新局長のこれからの和歌山市の子育て支援への決意も込めて御答弁ください。 保護者への周知、説明については、パブリックコメントの実施、説明会の実施、また、新制度に移行する幼稚園の園においての周知及び説明を行ってもらい、市としても支援をしていくとの答弁でした。それは必要なことですので、保護者の方に納得のいく説明となるよう努力されることを要望いたしますが、1問でも言わせていただいたように、保護者のニーズもさまざまです。保護者が自分のライフスタイルに合った幼稚園、保育所をどのように選べばよいのか、子供を通わせてしまった後で、もっと自分のライフスタイルに合った園があった等、後で後悔することのないように個人的にしっかりと相談できる体制を整える必要があります。 先日、大阪市中央区北浜にある大阪府立労働センター、エル・おおさか内にOSAKAしごとフィールドというところがあって、そこにはハローワークコーナー、ジョブカフェコーナー、サポステ、職業カウンセリングコーナーなどがあり、その一角に働くママ応援コーナーが4月21日にオープンしたとのことで、視察に行ってまいりました。 そこは、保育士の資格を持つキャリアコンサルタントによるカウンセリングと、府内保育所約5,000件をデータベース化して保育所情報を提供、働くお母さんにとって就活--就職活動と保活--保育所探しがワンストップで相談できる体制になっており、また、仕事が決まり面接に行くときに子供を無料で預けられるキッズスペースがことしの秋にオープン予定になっているそうです。 また、京都の総合就業支援拠点京都ジョブパークの中にあるマザーズジョブカフェも見てきました。このマザーズジョブカフェは平成22年に開設されており、子育てしながら働きたい女性や母子家庭--ひとり親--のニーズに応じて子育てと就業をワンストップで支援する体制となっており、仕事が決まるまで担当のカウンセラーがついてくれる安心感があり、ここには無料で子供を預けられる立派な保育スペースも完備されていました。 先日の経済新聞に、「女性が働くと経済が成長?」「厚労省調査では、世界各国の女性の就業率と出生率との間には正の相関(就業率が高いほど出生率も高い傾向)があり」と。また、「高齢化や人口減少に直面する日本で長期的な潜在成長率を上げるには、女性の就業率を上昇させる以外に現実的な方法はない」とも書かれていました。 1問でも申し上げたように、本市におけるニーズ調査で8割の方が子育てと仕事の両立を望んでいる今の社会情勢の中で、人口減少を克服するため、経済を活性化するために、大阪の働くママ応援コーナーや京都のマザーズジョブカフェなどのような縦割り行政を廃止しての市民サービスも今後必要ではないかと思われます。 まずは、和歌山市におきましては、新制度に基づく入園、入所の申し込み手続が11月に迫ってきている今、昨年の2月議会で私のほうから提案をさせていただいた横浜市で行われている保育コンシェルジュや松戸市の子育てコーディネーターを配置し、保護者に気軽な相談に応じられるような相談窓口を設置すべきと考えますが、いかがでしょうか。 次に、高島屋撤退についてです。 8月に高島屋が撤退する。8月に撤退といえば、大橋市長、3期12年、大変にお疲れさまでございました。私が議員としてここに来させていただくまでは大橋市長は雲の上の存在で、議員控室に気軽に入ってこられたときはとても緊張したのを思い出します。大橋市長は、この12年間で和歌山市の財政の危機的状況を救ってこられました。また、国保財政においても、赤字を黒字に追い上げ、今年度からは国保料の引き下げにも踏み切られました。そのように大きな功績を残された大橋市長に対し、私は尊敬の意を表します。 しかし、中心市街地の活性化においては心残りがおありでしょう。長期にわたる南海市駅周辺の再開発については、2月議会での先輩議員の質問において、「平成29年度の小中一貫校の開校やそれと並行した跡地利用、公共施設の再配置、民間施設のあり方等を含めた整備計画を関係機関と検討し、次期市長に引き継いでまいります。」との答弁を繰り返されておりました。 大橋市長が初当選されたときの所信表明を読ませていただきました。その中で、大橋市長が出馬を決意したのは、「何としても明るさと活気と優しさを取り戻したいとの思いから」とおっしゃられていました。最後の一日まで、どうかその思いで南海市駅前周辺の再開発に取り組まれたいと懇願するものです。 さて、御答弁をいただきました。南海電鉄さんからも鋭意検討中ですとの回答もいただきましたが、私が懸念するのは、8月末に高島屋が撤退してしまうと、地元住民の方たちはたちまち明くる日からの買い物が不便になってしまうことです。 そこで、少し視点を変えてみると、今、全国的に高齢化が進み、スーパーが撤退するなどで買い物が不便になっている地域が多い状況の中、国の地域自立型買い物弱者対策支援事業の採択を受けて、移動販売や移動スーパーを実施しているところがあります。東京都多摩市では、京王電鉄と地域活性化を進める包括連携協定を締結し、グループ会社の京王ストアが取り扱う食料品等を独自で開発した移動販売専用車で、買い物が不便になっている地域に定期的に販売に回っているとのこと。 和歌山におきましても、昨年11月から、ある一つのスーパーで和歌山県初の生鮮移動スーパーの運用を高野町、かつらぎ町、有田川町において順次開始されているようです。買い物に不便な和歌山市内にある他の地域も視野に入れ、一つのよい方策であると考えます。 高島屋が撤退することは、地元住民だけではなく私たち和歌山市民全体にとっても寂しいことです。中心市街地の活性化と言いながら衰退していっている、そんな感じさえいたします。 南海駅前ビルのトイレ事情にしても、1階のトイレは5年前から閉まったままで、現在は2階の改札内のトイレ、または地下のトイレ、これは商店があいている時間帯だけ使用できることとなっているようです。現在は高島屋の各階にあるトイレを使うこともできますが、撤退した後はトイレも不便になります。来年の国体にたくさんのお客様をお迎えする和歌山市の西の玄関口として、このような状況でいいのかが危惧されるところです。 私は思います。他市の様子を見ていますと、本当に真剣な一人がいることで町は変わると。和歌山市にも優秀な職員さんがたくさんおられます。未来への市駅周辺の再開発に向けてお一人お一人が真剣な一人となって取り組まれたいと、心からそう願うものです。 高島屋撤退まであと2カ月、市としてできることはありませんか。食料品売り場だけでも存続してほしいという地元住民の思いにぜひとも応えていただきたい。もう一度粘り強く全力投球してほしいと思いますが、いかがですか。 最後に市長答弁と思いましたが、8月に高島屋とともに去っていかれる大橋市長ではなく、局長答弁でお願いして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(寒川篤君) 南福祉局長。 〔福祉局長南 秀紀君登壇〕 ◎福祉局長(南秀紀君) 4番西風議員の再質問にお答えします。 子育て支援について、子ども・子育て支援新制度について3点の御質問です。 まず、新制度を円滑に施行するためには、私立幼稚園からの照会を受け付ける窓口を設置し、円滑な意思疎通を図る体制を整える必要があると思うがどうかとの御質問です。 私立幼稚園の経営者からの照会に適切に対応できる体制を確保すること、各幼稚園における地域の子供の利用状況や今後の動向の把握等に努めることは、本市の幼児教育・保育に係る提供体制を確保し、新制度を円滑に施行するために不可欠であると考えます。 本市では、新制度施行に向けた体制整備として、平成24年度にこども未来部及び子育て支援課を設置し、私立幼稚園からの照会や相談に対応しています。 また、平成26年度には私立幼稚園認定こども園化を含めた新制度への移行に対応するために、保育課を保育こども園課とするとともに、保育こども園班を増設することで体制強化を図っています。 次に、待機児童公立施設について、支援事業計画にどのように反映させていくのか、子育て支援への決意も込めて答えるようにとの御質問です。 議員御指摘のとおり、子ども・子育て会議の中でさまざまな御意見をいただいております。子育て支援事業計画の策定においては、そういった意見を反映させながら、待機児童の解消や公立施設を含めたさまざまな幼児教育・保育のニーズに対応していきたいと考えております。 また、待機児童対策については、国の子育て支援対策臨時特例交付金、通称安心こども基金メニューにある待機児童解消加速化プランを活用し、園舎の耐震改修事業だけではなく、3歳児未満の定員増を図る施設整備を推し進めているところです。 公立施設につきましても、教育6ブロックを活用した小学校、中学校との連携を強化し、十分な幼児教育並びに保育提供のできる環境を整えるよう調査、審議を重ねています。 新制度移行に伴い課題は山積していますが、和歌山市の未来を担う子供たちが安全で安心して成長でき、同時にさまざまな労働形態の保護者のニーズに対応できる、そうした子育て支援を目指してまいります。 最後に、保育コンシェルジュ子育てコーディネーターを配置し、保護者の相談に応じる相談窓口を設置するべきだと思うがどうかとの御質問です。 横浜市の保育コンシェルジュ事業や松戸市の子育てコーディネーター事業は、非常勤職員や市が認定したスタッフを区庁舎や子育て支援センターに配置し、認可保育所のほか一時預かり事業、幼稚園預かり保育などの保育サービスについての情報提供や子育てについての相談に応じるなど、全国的にも先駆的な事例となっています。 本市では、現在、子育て支援課及び保育こども園課で保護者等からの相談に応じていますが、今後、新制度の施行に伴い、相談の増加や内容の複雑化が予想されます。 このようなことから、本市におきましても、他市の取り組みを参考にしながら、子育て家庭のニーズに合わせた幼稚園、保育所などの幼児教育・保育施設や地域の子育て支援などに関する情報の提供、相談、助言等を行う保育士等の資格を持った非常勤職員を配置し、利用者支援の事業を実施していきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 豊田まちづくり局長。 〔まちづくり局長豊田勝彦君登壇〕 ◎まちづくり局長豊田勝彦君) 4番西風議員の再質問にお答えします。 南海和歌山市駅ビル内の高島屋撤退について、高島屋撤退まであと2カ月、市としてできることはあるか。食品売り場だけでも存続してほしいという地元住民の思いに応え、もう一度粘り強く全力投球してほしいと思うがどうかとの御質問です。 現在、南海電鉄には継続的な店舗展開について要望しているところですが、議員御指摘の移動販売等、食料品の買い物におけるさまざまな形態の可能性もあると考えています。 また、NPO法人や社会福祉法人等が行う高齢者への買い物支援を対象に県、市が連携して支援するコミュニティ機能強化支援事業があり、市独自の支援策としては、徒歩圏内マーケットや宅配サービスなど商店街が実施する先進的事業に対して支援する制度もありますので、南海電鉄への要望に加えて、こういった制度の活用についても関係機関、市関係部局と連携して取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 次に、南畑幸代君。--27番。 〔27番南畑幸代君登壇〕(拍手) ◆27番(南畑幸代君) 改めまして、おはようございます。 きょうは滝畑の産廃処分場の問題と公共交通機関公衆トイレの整備について質問をさせていただきます。 まずは滝畑、山口産廃処分場の計画についてから質問をいたします。 滝畑の蛍は、ことしも元気です。今、見ごろでございます。これからもこの自然環境が守られることを願うものです。 滝畑、山口産廃計画は、飲料水、農業用水、大規模な森林伐採による洪水不安、安定型とは名ばかりで有害物質混入の危険があること、計画地が地すべり危険地域であること、そして資本金が100万円で産廃事業未経験の事業者であること、和歌山市の産廃最終処分量をはるかに超える他県などからのごみ捨て場和歌山市となる問題など、さまざまな問題が既に明らかとなり、和歌山市民ばかりか阪南市民にも、これほど危険な計画は断念すべきとの声が広がっています。 しかし、業者は計画を断念せず、3月10日、生活環境影響調査実施計画書、生活環境影響調査実施計画書に伴う事業計画書、関係機関・関係各課との協議結果報告書を提出いたしました。今、和歌山市は、関係機関・関係各課との協議結果報告書に対し確認の照会を行い、生活環境影響調査実施計画書、生活環境影響調査実施計画書に伴う事業計画書については審査を行い、あわせて生活環境保全に関する事項について専門的見地からの意見を求めている、こういう段階だとお聞きをしています。 この問題では、大橋市長が廃掃法に基づく許認可権を持っておられます。もし許可すれば、計画地下流域の住民数万人、和歌山市紀の川沿いの周辺市民が、子々孫々にわたり有害物質の汚染の危険性への不安にさらされながら生活することになります。 したがって、市として住民不安にきちんと向き合い、科学者や専門家の周辺地域調査も踏まえ、業者任せにせず、慎重な対応が欠かせません。もちろん、私は何度も不許可とすべきと申し上げてきました。 本議会が大橋市長に対して最後の質疑となりますが、許認可権を持つ行政の責任を問うべく、お聞きをしていきたいと思います。 1、3月10日に事業者から提出された生活環境影響調査実施計画書等に対し、住民からどのような不安の声が出され、どのような要望が出されていますか。市長としてどのように対応をされているのでしょうか、お答えください。 2、阪南市議会から市長にどのような要望が出され、市長として業者にどのように指導されているのでしょうか。市長は業者に、住民説明を責任を持って誠実に果たすよう、どのように指導しているのですか。また、誠実に実施されていると把握されているのでしょうか、お答えください。 3、業者提出の生活環境影響調査実施計画書などに対して、許認可権を持つ市として、とりわけ住民不安に応える市長としてどのような指示を出されているのかお答えください。 4、市長は滝畑、山口地域の計画地の歴史的、文化的、また自然環境の価値についてどのような認識をお持ちでしょうか。産廃計画がこの価値を破壊するものにつながるとの認識はお持ちでしょうか。 5、3月10日の生活環境影響調査計画書等について、そもそも安定型として規定のない諸施設が計画されているのはどのようなもので、業者はその目的についてどのように説明をされているのでしょうか。 6、とりわけ、安定型としては規定のない遮水シートの計画が含まれていますが、2012年9月議会で、遮水シートなどの設置は自社基準にせず、環境省基準にかなったチェックが必要だと思うがどうかとの質問で、法の技術基準に示された方法で行うよう事業者に要望するとの答弁でしたが、この間、業者に対しどのように和歌山市として指導、対応したのでしょうか、お答えください。 次に、公共交通機関公衆トイレの整備についてです。 私は2006年9月議会に、JR六十谷駅と南海紀ノ川駅のトイレ等の整備について質問し、六十谷駅については、交通バリアフリー法が適用され、2009年、2010年にかけてトイレやエレベーターが整備されました。昨年、県実施のおもてなしトイレ大作戦についても質問し、観光地のトイレを平成25年度、平成26年度の2年間で整備していくこと、JR西日本や南海電鉄等の事業者に対し整備を要請していると答弁がありました。 2002年--大分ちょっと古い話になりますけれども--12月18日から20日の3日間で紀ノ川駅で私は地元の方々と一緒にアンケートをとり、その要望をまとめまして、2003年1月21日に南海電鉄本社と懇談をしてまいりました。南海電鉄は、下水管布設計画の進捗に合わせてトイレの水洗化をしていくとの回答がありました。 現在、南海沿線には下水管布設されていない駅があります。なかなか水洗化が進まない状況です。紀ノ川駅もその一つです。紀ノ川駅は、多くの県立、和歌山市立、私立高校の生徒が利用しております。また公共施設もあります。観光地でもなくバリアフリー整備対象駅でない駅は整備されないのかと危惧いたします。県が南海電鉄等にも整備を要請しているとのことでしたので、今のチャンスを必ず生かしてもらいたいと思います。 そこでお聞きをいたします。 1、南海電鉄の公衆トイレ水洗化未整備の実態はどうなっていますか。 2、市として南海への要望や県への働きかけは現在、どうなっていますか。紀ノ川駅トイレの水洗化実現の可能性はどうでしょうか。 以上をお聞きして、第1問とさせていただきます。(拍手) ○議長(寒川篤君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕
    ◎市長(大橋建一君) おはようございます。 27番南畑議員の一般質問にお答えします。 滝畑の産廃問題について4点ございます。 まず1番目、3月10日に事業者から提出された生活環境影響調査実施計画書等に対し住民からどのような不安の声が出され、どのような要望が出されているか、また、市長としてどのように対応しているのかというのが1点目であります。 平成26年3月10日に生活環境影響調査実施計画書等の受け付けを行った後、山口地区連合自治会、阪南市議会、東鳥取地区連合自治会及び各種団体から、生活環境や自然環境への悪影響、設置計画地の地形と地質への不安、事業者に説明会を開くよう市に指導を求めるといった要望書が提出されています。 現在、市としまして生活環境影響調査実施計画書等につきましては、事前協議の一部としての精査を行うとともに、各関係機関・関係各課及び和歌山市廃棄物処理に係る専門技術委員に意見の聴取を行っているところであります。 次に、阪南市議会から市長にどのような要望が出され、市長として業者にどのように指導しているのか。市長は業者に住民説明を責任を持って誠実に果たすようどのように指導しているのか、また、誠実に実施されていると把握しているのかという御質問であります。 平成26年4月17日に阪南市議会から、産業廃棄物最終処分場設置計画について、周辺地域の環境への影響や住民が情報不足のため不安を募らせていることから、住民と綿密にコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことを求めるとの要望書が提出されました。要望内容については事業者に通知し、相互の立場を尊重するとともに誠意を持って対応するように求めております。 また、事業者による過去の住民説明会は、事業計画書も不確定な段階での自主的な説明会であり、十分な説明がなされたものではないと認識しています。 今後、事業計画が確定し、和歌山市産業廃棄物処理施設の設置に係る紛争の予防に関する条例に基づく関係住民に対する説明会において十分に説明し、住民の不安に応えるよう事業者に求めてまいります。 3番目、業者提出の生活環境影響調査実施計画書等に対して、許認可権を持つ市として、とりわけ住民不安に応える市長としてどのような指示を出しているかという御質問であります。 生活環境影響調査実施計画書につきましては、環境省通知の産業廃棄物処理施設生活環境影響調査指針に基づき作成し、また、生活環境影響調査実施計画書に伴う事業計画書につきましては、法令を遵守することはもちろんのこと、生活環境の保全が図られるように、十分に検討し作成するよう指示をしています。 4番目、市長は滝畑、山口地域の計画地の歴史的、文化的、また自然環境の価値についてどのような認識をしているか、産廃計画がこの価値を破壊するものにつながるとの認識はあるのかという御質問であります。 計画地の周辺には熊野古道が通り、中世の小栗伝説では、湯の峰に向かう小栗判官と照手姫(てるてひめ)がここを歩いたわけであります。滝畑には中山王子社跡、湯屋谷には山口王子社跡があります。その近くには小野小町の墓と伝えられるところもありまして、また、江戸時代以降には、この道は紀州藩主が参勤交代のために通った道として紀州街道や上方街道と呼ばれるなど、歴史的に重要な街道の一つに挙げられます。 また、計画地を含む和歌山県と大阪府の境に連なる和泉山脈は、近畿圏近郊緑地保全区域に指定されるなど、自然環境の保護が図られております。 市といたしましては、事業者に滝畑、山口地域の歴史的、文化的特性に配慮するとともに、自然環境保全の観点からの影響を最小限にとどめる計画となるよう求めてまいります。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 山本市民環境局長。 〔市民環境局長山本彰徳君登壇〕 ◎市民環境局長(山本彰徳君) 27番南畑議員の一般質問にお答えします。 産廃問題について2点ございます。 まず1点目、平成26年3月10日に提出された生活環境影響調査実施計画書等の中で、遮水シートや浸透水処理施設が産業廃棄物安定型最終処分場の技術上の基準にない施設となっております。これらは事業者みずからが計画したものであり、生活環境保全のための施設であると説明を受けております。 次に、安定型としては規定のない遮水シートの計画が含まれているが、2012年9月議会で、遮水シートなどの設置は自社基準に任せず、環境省基準にかなったチェックが必要だと思うがどうかとの質問で、法の技術基準に示された方法で行うよう事業者に要望するとの答弁があったが、この間、業者に対しどのように和歌山市として指導、対応したのかとの御質問でございます。 遮水シートの設置につきましては、産業廃棄物安定型最終処分場の技術上の基準には規定されておりませんが、遮水シートの安全性、信頼性を確保することから、管理型最終処分場の技術上の基準に準拠するよう事前協議で要望を行っており、今後も事業者に求めてまいります。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 坂本総務公室長。 〔総務公室長坂本安廣君登壇〕 ◎総務公室長(坂本安廣君) 27番南畑議員の一般質問にお答えします。 公共交通機関公衆トイレの整備についての御質問で、1つ目に、南海電鉄のトイレ水洗化未整備の実態はどうか。2つ目に、市として南海電鉄への要望や県への働きかけは現在、どうなっているのか。また、紀ノ川駅トイレの水洗化実現の可能性はどうかという御質問です。あわせてお答えします。 現在、和歌山市内の南海電鉄の駅数は11駅あり、そのうちトイレの水洗化未整備駅は加太駅、西ノ庄駅、中松江駅、東松江駅、紀ノ川駅の5駅となってございます。 鉄道駅は観光客を初め多くの乗降客等が利用する施設であり、本市としましても、公共交通の利用促進の一環として、駅トイレの美化、整備について以前から県とともに鉄道事業者に対し強く要望してきたところです。 紀ノ川駅は、平成25年度において1日の乗降客数が約2,500人と、市内の鉄道駅でも朝夕の通勤、特に通学の方々が多く利用されていますが、公共下水道の事業計画区域外であり、浄化槽の設置が必要となることや、後の維持管理経費等の問題で整備がおくれておりました。 しかし、今年度、和歌山県の駅やホテル等の民間施設も補助対象となるおもてなしトイレ大作戦の採択を受け、浄化槽を設置し、水洗化するなどの改修工事を行うと聞いております。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 27番。 〔27番南畑幸代君登壇〕(拍手) ◆27番(南畑幸代君) それでは、第2問をさせていただきます。 まず、公共交通機関公衆トイレの整備についてです。 紀ノ川駅については、平成26年度におもてなしトイレ大作戦の採択を受け、浄化槽を設置し、水洗化するなどの改修工事を行うと聞いているとの答弁でありました。 本当に長い間待ち焦がれた改修工事です。ここは私が知る限りでは、小学校1年にみさき公園に遠足に行ったんですけど、そのときから男女一緒のトイレで、ずっと今もそういう状況なんですね。若い高校生の方々にとっては、本当に入りたいと思わない、絶対に思わないトイレということで、悪臭もしますし、本当に何とかしてほしいという声が強く寄せられていたトイレです。一日も早い改修工事が実現となることを要望いたします。 次に、産廃問題ですが、滝畑、山口地域の歴史的、文化的、また自然環境の価値についての認識について市長にお伺いをいたしました。この産廃計画がこの価値を破壊するものにつながるとの認識についてもお聞きをいたしました。答弁は、計画地周辺には熊野古道が通り、歴史的に重要な街道の一つに挙げられる。計画地を含む和歌山県と大阪府の境に連なる和泉山脈は、近畿圏近郊緑地保全区域に指定され、自然環境の保護が図られている。滝畑、山口地域の歴史的、文化的特性に配慮するとともに、自然環境保全の観点から影響を最小限にとどめる計画となるように求めていくということでした。 また、市長からは、私のいただいていた答弁内容にはない、市長御自身が認識されている内容も、照手姫のこととか小野小町の墓のこととかお答えいただきました。ありがとうございます。 しかし、この自然環境保全の観点から影響を最小限にとどめる計画になるよう求めていくと、こういうお答えがありました。ということは、最小限とはいえ当局は影響がある、こうお認めになったということにほかなりません。私はそう理解いたしました。 2月議会終了後、滝畑自治会から議会の全会派の方に対し、現地を見てほしい、計画の危険性を知ってほしいとの要請があり、共産党市議団としても行かせていただきました。現地の方に途中まで車に乗せていただいたのですが、私の目の前を野ウサギが走り抜けたのにはびっくりいたしましたが、同時に感動もいたしました。もう生まれて初めてだったものですから、ああ、滝畑のこの山中にはこういう野生のウサギがこんなふうに出てくるんだというふうに感動したんです。 また、この14日の土曜日の夜は、婦人部から現地に来てくださったお礼文とあわせて、蛍を見に来てくださいとの案内がありましたので、行かせていただきました。現地に着きますと、何人もの方々が車に乗って周辺の川の蛍を見に来られていました。私も、滝畑浄水場付近からJRの鉄橋を越えて滝畑の川の流れを現地の方と一緒に案内していただきましてずっと歩いたんですけれども、その川の流れに沿うように蛍がずっと飛んでるわけです。あちこち私も蛍を見には行ってますけれども、滝畑のこういう状況は初めて見ました。 その後、地域の方のおうちのお庭で、ちょっといろいろお話を伺う時間がありましたのでお話を伺っておりますと、何とカジカの声が聞こえたんですね。生まれて初めてカジカの声を聞いて、これもまた感動しました。カエルの普通の鳴き声とは全然違います。とてもきれいな、ちょっと正確ではないかもわかりませんけれども、ある歌の中に銀の笛という表現がある歌があるんですけれども、まさにそういう表現がぴったりの鳴き声でございました。 また、昨年は、夕方、夜近くになって民家のところを歩きますと、垣根に--これ夏ですけど--カラスウリの花が咲いているんですね。カラスウリは真っ赤な実がなりますけど、私はそれしか知りませんでしたけれども、白いとてもきれいな、レースを広げたような、そういう花が夏に咲くことを初めて知りました。 いずれにしても、私には見たことのないものが幾つもあるということでは非常に感動したわけですけれども、そういったふだん人目に触れることのない、そういった自然の植物あるいは動物などが滝畑の方には普通の暮らしの中に存在している、そういうことを認識した次第です。 また、阪南市の方々にとっては、農業用水としてこの滝畑川を利用するだけでなく、ずっと山中川、男里川に連なっていくわけですけれども、この川の地下水を利用して造り酒屋やスイミングスクールなどが営まれています。最後の男里川の河口については干潟があるというようなことも聞いておりますし、阪南市の方々にとっては、源流の水を守ることは滝畑、山口地域の方と同じように重要な問題であり、自分たちも当事者なんだとの思いでおられます。 熊野古道に関しては、以前非常に不法投棄の多い道路だったんですね。それをある方がお仕事を退職されてから私財を投じて取り組み始め、地域の方も一緒に取り組み、今のきれいな熊野古道が存在しています。歴史のある重要な街道というだけでは酌み取れない地域の方々の思いが詰まっています。 そこに不安な危険性のある産廃処分場がつくられる。1,000年の歴史のある美しい自然が守られてきた滝畑の印象が一変すること、しかも廃棄物は永久にずっと残り続けるわけです。今の状態が変わることには間違いありません。地元の方々にとっては、たとえ環境基準を超えていなくても、今の状態が変化するということは、それは環境悪化につながる、こういう認識をお持ちです。 住民の方の要望書はこれまでも計画の危険性に対する不安の声が寄せられ、計画を許可しないよう求める要望が出されてまいりましたが、和歌山市の住民のみならず、阪南市の住民の方にとって事業者への信頼は持ち得ない状況にある、そんな中で建設計画に向け大きな展開が開始されたということで、不安が一層募っています。 事業者は2012年2月5日の説明会の最後の挨拶で理解を得るために努力をする、こうおっしゃっておられます。これは議事録に載っております。にもかかわらず、その理解を得るための努力というのはされてはいないと言えると思うんです。 市の答弁では、事業計画が確定した後の和歌山市産業廃棄物処理施設の設置に係る紛争予防条例に基づく関係住民に対する説明会で、十分に説明し、住民不安に応えるよう事業者に求めていくということです。条例上義務づけられている住民説明を業者がするのは当然であります。それを業者に求めなければ、和歌山市が条例違反をした、こういうことになるわけです。 今お聞きしているのはそういうことではなくて、計画の危険性に対し住民の不安がかなり広くある。しかし、事業者が2012年2月に和歌山市において説明会を開いてから一度も開いていない。この説明会は連合自治会主催ということでございましたけれども、その説明会がそれ以降はない。業者に対して要望しているけれども、説明会は開かれていない、そういうことになっています。しかも、この間、3月10日、事業者が骨格ともいえる計画書等を和歌山市に提出いたしました。それを見るにつけ、これまでの不安がさらに増幅しているとの声が住民に広がっています。 山口連合自治会、阪南市市議会、阪南市東鳥取地区連合自治会、各種団体などが改めて要望を提出されているわけです。現段階においても丁寧に住民説明を行うよう業者に指導を強められたいと求めているわけです。特に、阪南市議会の総意として、住民と密接にコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことを求めています。 市は誠意を持って対応するようにと通知したと市長は述べました。しかし、現実には、何度も言うようですけど、現在に至っても開かれていない説明会ということですね。事業者はコミュニケーションと信頼を築くことになっていないのではないでしょうか。そして答弁は、紛争予防条例の中で説明されるからそれまで待てばいいと、こういうふうにおっしゃっているわけです。今のこの重要な局面に、多くの要望が出されている中、誠実に対応することをもっと強く求めるべきだと思います。 そこでお聞きをいたします。 条例上義務づけられている住民説明会までに、住民の要望に対し住民不安に応え、市長として現時点においてせめて事業者が誠意ある対応となっているのか把握し、事業者に対し誠意ある対応を強く求めるべきだと思いますが、どうでしょうか。 次に、この安定型処分場の技術上の基準にないものが計画されていることについての質問では、事業者みずからが計画したものであり、生活環境保全のための施設であると説明を受けているとの答弁でした。それは言いかえれば、これを設置しないと保全できないということに受け取れます。 そのほかにも、業者の計画には基本的に管理型に規定されている覆土が計画されています。覆土の効果は廃棄物の飛散、悪臭、衛生害虫等の発生を防ぐ効果があり、廃棄物と土をサンドイッチにして埋め立てていく準好気埋め立て構造としていることと、ガス抜き管もあります。もともとガス抜き管は、埋め立て内部の温度や湿度を調査する役割も果たしていますが、ガスを抜く役割も果たしていると思います。安定5品目の埋め立てであっても環境の負荷を生じてしまう。同時に展開検査をしても、今の展開検査では混入は避けられない、こういう状況です。 そこでお聞きをいたします。 安定型最終処分場の技術上の基準に規定のない施設があることにより、住民が何が埋め立てられるのかと不安に思うのは当然だと思うが、どうお考えでしょうか。 次に、遮水シートについてです。 遮水シートについては、管理型最終処分場の技術上の基準に準拠するよう要望してきており、今後も事業者に求めていくとの答弁がありました。全国的に管理型の処分場において3層、5層または電気センサー方式となっていますが、今回の計画ではどうなっているのでしょうか。事業者はきれいな水しか流さないと言っているが、破損の危険の対応は万全なものとなっているのか、どう指導しているのかお答えいただきまして、第2質問といたします。(拍手) ○議長(寒川篤君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 27番南畑議員の再質問にお答えします。 産廃問題について、条例上義務づけられている住民説明会までに、住民の要望に対し住民不安に応え、市長として現時点においてせめて事業者が誠意ある対応となっているのかを把握して、事業者に対し誠意ある対応を強く求めるべきだと思うがどうかという御質問です。 先ほども答弁いたしましたが、各要望内容につきましては、事業者に通知し、相互の立場を尊重するとともに、誠意を持って対応するように求めております。説明会につきましては、事業者が誠意を持って対応すべきものと考えています。 以上です。 ○議長(寒川篤君) 山本市民環境局長。 〔市民環境局長山本彰徳君登壇〕 ◎市民環境局長(山本彰徳君) 27番南畑議員の再質問にお答えします。 産廃問題について2点ございます。 安定型最終処分場の技術上の基準に規定のない施設があることにより、住民が何が埋め立てられるのかと不安に思うのは当然だと思うが、どう考えるのかとの御質問でございます。 産業廃棄物安定型最終処分場の技術上の基準に規定のない施設につきましては、事業者みずからが生活環境保全のために設置する施設であると考えております。 次に、遮水シートについて、全国的に管理型の処分場において3層、5層または電気センサー方式となっているが、今回の計画ではどうなっているのか、また、遮水シート破損の危険の対応は万全なものとなっているのか、どう指導しているのかとの御質問でございます。 遮水シートについて、生活環境影響調査実施計画書等で、自社基準として遮水シート、保護マットの2層の計画となっています。 安定型最終処分場には、技術上の基準に遮水シートの規定がないことから、管理型最終処分場の技術上の基準に準拠するよう事前協議で要望を行っております。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 27番。 〔27番南畑幸代君登壇〕(拍手) ◆27番(南畑幸代君) それでは、第3問をさせていただきます。 要望内容は事業者に通知し、相互の立場を尊重し、誠意を持って対応するよう求めております。事業者の住民説明会は誠意を持って対応するものと考えている、この答弁があったわけですけれども、現実にそうなっていないから聞いているんです。もうこれ以上はできないということだと言っているということだと思うんですけれども、これではとても住民不安に応えようとしているとは思えません。 市長として住民の不安の軽減に取り組むとこれまでも答えてきたと思っていますが、ちょっと私は、今回に関しては後退しているのではないかと思います。計画書等が出されて今までとは大きく異なる局面に立たされている、そういう住民に対して、紛争予防条例まで何もできませんというのではなく、事前の段階でも不安の軽減という立場で努力をしてもらいたいと思うのです。 私は、せめて市長の任期中に、あとわずかしかありませんけれども、その残された期間に市長として可能な限り山の中の計画地を見てもらいたい、私が今まで質問してまいりました崩壊の危険性を実感してもらいたい、今にも崩れそうな岩を抱くようにして木の根っこがむき出しになっている山肌など、住民の不安に共感してもらいたいと強く思っています。そして、市長として禍根を残さないよう、全力で住民不安軽減への努力を示してもらいたいと思います。 計画地の中にある南谷池は、当初から埋め立てに反対する住民の意思表示の文言、「この池は動かさない」との横断幕が掲げられていました。しかし、現在は「紀の水 和泉の水 市民生活の水源を破壊するな」と、和歌山市民だけでなく阪南市民の声も反映させた横断幕となっています。もうごらんになった方もたくさんいらっしゃると思いますけれども、これですね(写真を示す)。今、これが掲げられております。これは裏から見た南谷池ですね。これ横断幕です。こういうものがかけられています。 滝畑の蛍についてですけれども、2問でも述べさせていただきましたが、本当にすごい情景が過去にありました。これなんですけど(写真を示す)、これは4~5年前に阪南市の動植物の写真を撮るマニアの方が撮られた写真です。2枚お借りしましたけれども、こういう状況です(写真を示す)。 地元の方に、この間土曜日に行ったときにお聞きをしましたら、もう川から湧き出てるような感じがして、もう本当に私はあれを見て大満足しましたとおっしゃっておりましたが、滝畑の蛍というのは本当に昔から有名で、そこをお仕事で通られる方は、あの橋の上、道路なんかもあふれるように蛍が飛んでいたという情景、本当に印象深く話されております。こういったところなんですね。 自然豊かなふるさとを守りたい、水源を守りたいと切に願う住民の方の思いに応える意味で、ぜひ計画地を市長御自身の目で見ていただきたい、そして、そこに暮らす住民の方々と直接話を聞く機会を持ってもらいたい、可能な限り市の対応にそういった経験を持っていただいて対応に生かしてもらいたい、そう強く思います。 そこでお聞きをいたします。 市長は、計画されている山の予定地まで行く考えはありますか。また、地元住民の方々と対話の場を持つ考えはありますか、お答えください。 以上をお聞きいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(寒川篤君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 27番南畑議員の再々質問にお答えします。 産廃問題について、市長は計画されている産廃の処理場の予定地まで行く考えはあるのか。また、地元住民の方々と対話の場を持つ考えはあるのかという御質問であります。 これまでに副市長を初め市の関係部局の面々が計画地に足を運び、現地の状況をいろいろ報告を受けております。予定が立てば、市長として現地を見るべきだと考えています。 また、現在は生活環境影響調査実施計画書等が事前協議の一部として提出され、精査を行っているところであります。私としては、しかるべき時期になれば住民の方々との対話は必要と考えております。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) しばらく休憩します。          午前11時21分休憩   ---------------          午後1時15分再開 ○議長(寒川篤君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続し、質問を許します。 姫田高宏君。--1番。 〔1番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆1番(姫田高宏君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。 まず、建設中の南保健センターについてです。 現在、和歌浦口にある南保健センターが老朽化し、駐車場も狭いことから、和田川沿いの南港山東線と県道三田三葛線の間の田尻にある市の保有地に新しい南保健センターを建てかえ移転するということで、現在、建設中です。 南保健センターが移転すると聞いたのは大分前のことですが、バス停に近い現在の南保健センターからバスの走っていないところへ移転するということで、なぜそういうところを選んだのか、交通の便が悪いんじゃないかと思いました。 誰にどういうふうに聞いたのか記憶がはっきりしませんが、そのときの答えは、市が持っている遊休地を活用するんだと。そこに来る方もほとんど車で来るので、特別問題がないと考えているというようなことでした。まあそんなものかなと思っていたわけですが、工事が進み、今は南港山東線から建物が見えるようになりますと、この建設中の南保健センター完成後にどのように利用されるのかという点について改めて聞いておきたいと思うようになりましたので、そうした点についてお尋ねをします。 1、施設の概要と業務内容、利用者数の予測はどのようなものでしょうか。 2、対象地域の方が公共交通を利用できる路線はあるのでしょうか。 3、バスの乗り入れが必要だと思いますが、どうでしょうか、それぞれお答えください。 次に、道路の拡幅についてです。 1つは、琴の浦のリハビリセンターの道路の拡幅と歩道の設置についてです。 この道路は、リハビリセンターの進入路として、施設の敷地の延長ですが、奥には住宅も建っていることから、自治会や地域の方から車の速度制限をしてほしいとか、歩道をつけてほしいとの要望があります。この道路について、私は昨年、2013年6月議会に一般質問をしました。2012年12月県議会で日本共産党の雑賀光夫県会議員が、車椅子も通れる歩道をつけるよう道路を拡幅するために、道路沿いに関西電力の空き地があることから関西電力に出向き協力を訴えたところ、今なら協力できるという返事をもらったと述べ、道路の拡幅と歩道の設置について要望しました。 この質問に対し仁坂知事は、「市役所とよく協議をして、それで県の持ち分についても協力し、関電にも多分協力をしていただいて適切な市道をつくり、それを管理していただくというふうにすればよろしいんじゃないか」と答弁をしています。 私の質問に対し当時の建設局長は、この道路は「施設への進入路として県が設置し管理しているものですが、この地域にとっては生活道路の役割を果たしています。」「歩道の設置や道路の拡幅の必要性があると認識しています。」と答弁をしています。そして、事業の進め方については、まず県からの申し出により市道認定の必要があるとのことでした。 雑賀県議にはその旨を伝えましたし、市のほうからも、知事の答弁を実行するならこういう手続が必要だと県に働きかけてほしいとお願いしたつもりですが、丸々1年たった今も何らかの動きが見えてきませんので、再度お尋ねをします。 もう一つは、国体道路から和歌川沿いに医大方面、旭橋団地への進入路の拡幅についてです。 この道路については、私が議会で質問するのは初めてですが、この道路については市が拡幅をしようとしたことがあるということです。進入路の入り口は大変広いですが、ヤマダ電機の建物を過ぎたあたりに極端に狭まって、道路と道路沿いの畑にかなりの段差があることから、下に落ちないようにガードレールが設置されています。この道路の入り口は広いですが、水はけが悪く、雨が降ると広い道路の半分ぐらいに水たまりができて道路が狭まるので、歩行者からすれば大変に歩きにくい危険な道となっています。 なぜ入り口あたりに水たまりができるのか。医大のほうへ歩いていきますと、あるところで道路側溝がここでとまっているんだと、そういうような話を聞きました。そういうことから、こういうことについて、この点についてお尋ねをしたいと思うんです。 ですから、1つは琴の浦のリハビリセンターへの道路の拡幅の問題、これがどういうふうに市の取り組みが進められているのか。 もう一つは、国体道路の和歌川沿いに医大方面への進入路の道路の拡幅について、市の取り組みがどのような現状にあるか、この2点についてお答えをお願いして、第1問とします。(拍手) ○議長(寒川篤君) 辻健康局長。 〔健康局長辻 正義君登壇〕 ◎健康局長(辻正義君) 1番姫田議員の一般質問にお答えいたします。 建設中の南保健センターについて3点ございます。1点目、施設の概要と業務内容、利用者数の予測はどのようなものか。それから、2点目、対象地域の方が公共交通を利用できる路線はあるのか。それから、3点目、バスの乗り入れが必要だと思うがどうかとの御質問であります。一括して回答させていただきます。 市内田尻に現在建設中の南保健センターは、和歌浦地区にある現南保健センターの老朽化及び慢性的な駐車場不足を解消するため新たに建設しているもので、地域子育て支援拠点を併設しております。 施設の概要としては、鉄骨造り平家建て、延べ床面積938.40平方メートルで、平成27年2月の業務開始を予定しています。 主な業務内容は、妊娠届け出の受理やマタニティサークル、乳幼児健康診査、発達相談等の母子保健事業の実施、妊婦や子育て中の家庭への訪問指導等に取り組みます。 また、保健栄養学級や栄養教室、離乳食講習会、生活習慣病や介護予防などの各種講習会を開催します。 利用者数につきましては、現南保健センターの管轄である雑賀、雑賀崎、田野、和歌浦、名草の5地区に三田、岡崎、安原、西山東、東山東の5地区を加えた10地区が管轄となるため、平成26年4月1日現在の対象人口4万7,287人が8万576人となり、年間利用者数につきましては、延べ約4,700人がおよそ8,000人になるものと見込んでおります。 次に、対象地域の方が公共交通を利用できる路線はあるのかという御質問についてですが、現南保健センター管轄の5地区の方については、国体道路に和歌山バス南小雑賀バス停があり、建設中の南保健センターまで約600メートル、徒歩約10分の距離であることから、利用していただけるものと考えています。 中保健センターから移管される5地区の方については、距離的に近くなるものの、公共交通という点からは、利用可能な路線は現時点ではございません。 最後に、バスの乗り入れにつきましては、バスを転回するスペースの確保が必要となり、駐車場の必要台数等に影響を及ぼすことから、困難であると考えております。 しかしながら、建設中の南保健センター北側の県道三田三葛線への新規バス路線の事業者への申し入れにつきましては、関係部局と協議してまいりたいと考えています。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 山崎建設局長。 〔建設局長山崎隆弘君登壇〕 ◎建設局長(山崎隆弘君) 1番姫田議員の一般質問にお答えいたします。 道路の拡幅について2点ございます。1点目は、琴の浦のリハビリセンターへの道路の拡幅と歩道の設置について、市の取り組みはどのようなものか。2点目は、国体道路から和歌川沿いに医大方面、旭橋団地への進入路の拡幅について、市の取り組みはどのようなものかとの御質問です。 琴の浦リハビリテーションセンターへの進入路につきましては、議員御質問のとおり、この施設の利用者のほか、地域住民の生活用道路としての役割を担った道路でありますが、局部的に4メートル未満の区間があるなど、利用状況を考えると道路拡幅や歩道設置が必要であると認識しています。 しかし、この道路は市道ではなく、県が設置し管理しているものであることから、県からの申し出による市道認定をする必要がありますが、いまだ県から申し出はありません。しかし、今後は市道認定設置基準の適合並びに道路拡幅などの事業実施を県に働きかけて協議を進めてまいります。 次に、国体道路から和歌川沿いに医大方面への道路拡幅につきましては、平成11年に県立和歌山医大付近から約300メートルの整備を完了しております。残る区間につきましては、沿線の地権者の同意が得られず、着手に至っておりません。 この区間にうち、御質問の特に幅員の狭い区間につきましては、河川敷との境界明示及び用地取得が必要となります。今後、当該区間の整備につきましては、他路線の進捗などを勘案しながら道路改築に向け検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 1番。 〔1番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆1番(姫田高宏君) それぞれお答えをいただきましたので、第2問をさせていただきます。 まず、建設中の南保健センターについてです。 和歌浦口にある南保健センターが老朽化し、駐車場不足を解消するために田尻に建てかえるということで、これはこれまで聞いていたとおりです。地域子育て支援拠点を併設し、対象地区が5地区から10地区にふえ、対象人口が4万7,000人から8万人にふえ、年間利用者が4,700人から8,000人にふえると見込んでいるとのことです。 公共交通については、現在の南保健センターの対象地域である5地区の方は、国体道路のバス停、南小雑賀から10分歩けば使えるとのことですが、新しい対象地区となる中保健センターから移管される5地区の方については、利用できる路線がないとのことです。 バスの乗り入れについては、敷地内にバスを転回するスペースがないので困難だというお答えでした。周辺の道路における新規バス路線について、関係部局と協議して申し入れを検討していただけるということですので、よく検討して、必ず申し入れるよう重ねて要望しておきます。しかし、もったいないなと思うんです。 老朽化した施設を建てかえるというのは結構なことです。建てかえる以上、別の機能を持つ施設を併設するということもうれしいことです。施設の機能について担当課は十分考えたのでしょうが、利用する方のことをどれだけ考えたのでしょうか。バスを転回するスペースがないと。初めからバスの乗り入れなど考えていないということですよね。これは初めから、駐車スペースさえ十分とっておけばみんな車で来られるというような考えです。国体道路から10分歩けばバスに乗って来られないこともないという5地区の方についても、妊産婦の方が小さい子供の手を引いて、かんかん照りの暑い中を、また寒い木枯らしの中を歩いている光景が浮かんできます。 公共交通が利用できない5地区の方に対しては、必要だったらどないしてでも来るやろうということですよね。気配り市役所の看板が泣いていますし、そういう姿勢がもったいないと思います。老朽化した南保健センターを建てかえる、ちょうど田尻に市の遊休地がある、そこだったらまあええん違うかみたいな感じで候補地が選定されたとしか思えないわけです。 しかし、実際には市の持っていた土地だけでは足りない。進入路の部分は新たに土地を買い足しました。必要なら土地は買っているわけですから、スペースがないというのは一つの理由づけであって、必要だと考えていないということです。もちろん、転回するスペースがあったとしても、バスが乗り入れるかどうかは別の話です。 しかし、新しい場所に新しい施設ができる、一定の利用者数があるというのは、新しい路線ができる一つの契機になるのではないかと思います。新しい路線ができれば、南保健センターの利用者だけではなくて、ほかにも利用する人がいるかもわかりません。現に三葛の県営住宅にお住いの方からは、バスを走らせてほしいという要望が寄せられています。 こういうことは、前からぼんやり考えてきたことですが、最近、それはこういうことだったんだというような話を聞いたので、そのことを紹介します。 それは、2月議会で図書館に関する一般質問をされた絆クラブの戸田正人議員の発案で図書館の指定管理者制度についての学習会が開かれ、絆クラブの北野幹事長から案内いただき、私も話を聞かせていただいたことです。とてもいい話を聞かせていただき、戸田議員初め絆クラブの皆さんにこの場をかりてお礼を申し上げます。ありがとうございました。 5月16日に開かれた学習会の講師は、図書館司書から株式会社図書館流通センター--TRC会長となった谷一文子(たにいちあやこ)氏で、2013年から神奈川県海老名市立図書館の館長を務めている方です。この指定管理は、レンタルソフト店を全国展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と共同事業体を組み、取り組まれているということで、このCCCによる武雄市図書館の取り組みについては、戸田議員の質問で詳しく紹介されました。 谷一氏は、図書館は単なる文化施設、箱物ではなく、まちづくりに大きな影響を与えるものだとして、中心市街地の図書館は単に本の貸し借りだけではなく、市民の問題解決や情報拠点、または市民活動の拠点としての役割を担うと述べ、全国各地の図書館を整備した事例を話してくれました。図書館が市政の問題を解決するという話には驚きました。目からうろこという言葉があるのは知っていましたが、自分の目からうろこが落ちるとは思いもしませんでした。 指定管理者制度の効果については、これまで経費が削減されるということぐらいしか説明がなかったし、指定管理業者が市政の問題を解決するなどということは考えつきもしませんでした。図書館一つで市政が大きく変わるなら、たくさんの市の施設が同様の取り組みをしたとすればどのくらい暮らしやすい市政に変わるのかと、目の前がぱあっと開けたような気がしました。そういう発想があるということと同時に、それを進めるためにはそれなりの体制が必要だとも思います。 そこで、今回の南保健センターについて市長に1点だけお尋ねをします。 新しい施設の設置が行われるときには、その施設本来の機能とともに、施設の設置を契機にその地域の利便性が増すことが必要だと思いますが、南保健センター建設に関して、市長はそうした点についてどのように考えているんでしょうか、お答えください。 次に、道路の拡幅についてです。 琴の浦リハビリセンターへの進入路の拡幅と歩道の設置について、基本的には県からの申し出で進めるべきことであるが、市から事業実施を県に働きかけてもらえるということですので、できるだけ早くに協議を開始していただくようお願いをします。 また、国体道路から和歌川沿いに医大方面、旭橋団地への進入路の拡幅について、他路線の進捗等を勘案しながら道路改築に向け検討していただけるということですから、いつまで待ったらええのかという思いもありますが、できるだけ早く検討され、事業実施されるようにお願いします。 第2問でお尋ねしたいことは、こういう生活道路の整備に係る優先順位などの問題についてです。 2012年--平成24年度包括外部監査結果報告書「道路事業に係る財務に関する事務執行について」という冊子が昨年2月に和歌山市包括外部監査人、公認会計士の和中修二氏からの報告書で、A4判111ページの報告書ですが、この報告書で生活道路に関して指摘されている点についてですが、この報告書の27ページには、生活道路の優先順位についての意見が次のように書かれています。  地域住民が日々利用する日常生活に密着した道路である生活道路の整備を長期的に効率的・効果的な整備を図ろうとする生活道路網整備に関する計画が立案されていない。  限られた予算のなかで、既存の膨大な社会資本である生活道路の維持・整備を行うためには、補修の要請を受け、都度補修を行うという対症療法的な整備事業を主体とするのではなく、市民の声を反映しつつ、計画的・効率的に生活道路の整備を行うことが望まれる。  そのためには、事業の必要性・緊急性・効率性を評価し、その整備の優先度を判定するための道路整備優先順位の基準等を市民からコンセンサスを得るかたちで設け、その基準に基づき出された優先度の結果を基に、生活道路の整備に関する計画を立案し、その計画にそって生活道路の整備を行うことが考えられる。 と書かれています。 生活道路については、4カ所ほど同様の指摘がされていますが、この指摘に対する受けとめと対応についてお尋ねをします。 2012年--平成24年度包括外部監査は、道路事業に係る財務に関する事務執行についての報告書が出されていますが、生活道路の整備についての意見についてどのように受けとめて、何をどのように改善すべきだと考えているのでしょうか。 以上、お答えをお願いして第2問とします。(拍手) ○議長(寒川篤君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 1番姫田議員の再質問にお答えします。 南保健センターについて、新しい施設の設置が行われるときは、その施設本来の機能だけじゃなくて、施設の設置を契機にその地域の利便性が増すことが必要だと思うが、南保健センター建設に関して、市長はそうした点についてどのように考慮したかという御質問であります。 保健センターは、利用者の大半が乳幼児とその保護者であり、健康診査等で来所されるときには多くの方が車を利用して来られますので、安全で十分な駐車場の確保が必須となっております。 新しい南保健センターの建設に当たっては、他の保健センターとの地域的なバランスと同時に、幹線道路沿いで十分な広さの駐車場を確保できる場所であることを重視して、現在建設中の場所を選定いたしました。 また、機能面では、子育て支援のさらなる充実という観点から、地域子育て支援拠点を併設いたしました。これは、健康診査等で保健センターを利用された方がその後、親子同士の交流の場として利用したり、また、交流の場として利用されている方が子育てや健康面で不安や悩みを抱えている場合、すぐに保健師や発達相談員などの専門職に相談できるなど、子育て支援機能の強化を考慮したものであります。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 山崎建設局長。 〔建設局長山崎隆弘君登壇〕 ◎建設局長(山崎隆弘君) 1番姫田議員の再質問にお答えします。 道路の拡幅について1点ございます。平成24年度包括外部監査は、道路事業に係る財務に関する事務執行について報告書が出されているが、生活道路の整備についての意見についてどのように受けとめ、何をどのように改善すべきだと考えているかとの御質問でございます。 包括外部監査における生活道路の整備に対する意見につきましては、限られた予算の中で整備するには現状の整備手法の改善が必要であると考えております。現在、整備すべき生活道路の優先順位について、費用対効果だけでなく、地域の実情や必要性、協力体制なども勘案しながら整備基準の評価方法について検討しております。 今後、長期的な生活道路網の整備計画を立案し、限られた予算の中で計画的、効率的に整備できるよう取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(寒川篤君) 1番。 〔1番姫田高宏君登壇〕(拍手) ◆1番(姫田高宏君) それぞれお答えをいただきましたので、第3問をさせていただきます。 建設中の南保健センターについて市長にお尋ねをしました。市長からは、新しい南保健センターの駐車場の確保と子育て支援の機能の強化についてお話がありました。私の質問自体が不十分なためにこういうお答えになったとしたら済みませんが、今の市役所の体制ではこれが限界なのかなという思いがします。 新しい施設をつくる。担当課はその機能を考える。十分に考える。この十分の中には、利用者のことも近隣のことも、市全体への位置づけなどを考えることが必要だと思います。市の持っている遊休地を活用することは悪いことではありません。しかし、その施設、今回取り上げたのは南保健センターですが、それがまちづくりにどのように位置づけられているかという話が出てこないのが残念です。これは次の新しい市政に持ち越したいと思います。 生活道路の整備について、包括外部監査の意見をどう生かすかということについてお聞きをしました。限られた予算の中で整備するには、現状の整備手法の改善が必要であると考えているとのことです。意見を受けとめて改善すべきということですが、報告書ができて1年と5カ月たって、これからじっくり考えるというわけで、考えていただけたらそれはそれでいいと思いますが、生活道路だけにも、建設局だけにも限りませんが、わざわざ税金を使って外部監査を実施している以上、それぞれの担当課、担当部局は外部監査からの取り入れるべき意見や指摘には素早く対応してほしいと、これは当局全ての皆さんにお願いして、私の質問を終わります。(拍手) ○議長(寒川篤君) お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明6月17日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(寒川篤君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。          午後1時49分延会   --------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長    寒川 篤 議員    北野 均君 議員    宇治田清治 議員    岩井弘次...